【翻訳まとめ】オバケたちのセリフ(GC・スペイン語版)

1 知的なパパ
「あいつは私のことは見えないだろうな。静かに本を読んでいる方が良いよ」
『アルトゥーロは死後の世界で、生前に読み残した本を読んで過ごしている。』

※アルトゥーロはスペイン語版のパパの名前です。アーサーのスペイン語系。
※読書についてのセリフが追加。さすが読書好き。他言語版と異なる余裕綽々感。3DS版でも読書について言及があります。
※ちなみに「知的なパパ」はフランス語版と共通です。本好きはインテリジェンス溢れるイメージなのだろうか……。


2 鏡の前のコケティッシュなママ
「私の髪はお好き? もちろん、たくさん時間をかけたわ。絵に閉じこめられてたときは本当に退屈で、うんざりしてた。今では鏡の前で死ぬほど時間を過ごして、そうしてみんなが怖がるの……でも、それって最高だわ!」
『彼女は死後の生活を解決するため、自分の貯金を隠した。』

※だいたい英語版と同じです。「私の髪はお好き?(基本は「綺麗でしょ?」)」「死ぬほど(もう死んでいるけど)時間を過ごす」「コケティッシュ」辺りがスペイン語版特有。
※パパもそうだけど説明文があっさりしているなぁ……へそくりのことしか書かれていないぞ……。


3 編み物をするおばあちゃん
「見て、なんて面白いのかしら……私の孫だったら……」
『生前に編みきれなかったマフラーをずっと編んでいる。もう260メートルもあるのだ!』

※孫 扱 い
※3DS版では「遊んであげようかしら」に変更されてはいますが、この大人しそうな口調は継続です。ちなみにイタリア語版おばあちゃんも似たようなテンションです。大人しいおばあちゃんだと思ったら目からビーム撃たれる衝撃よ。
※説明文のマフラーの長さは各国で差があります。恐らく、英語版でメートルとフィートが混ざったためだと思われます。

4 甘やかされた赤ん坊
通常時:「おぇのだーしゅきな、きのおーちゃ……」
攻撃時:「ぬぃぐゆみ、どんだけゆぇゆか、はかってってみろよ!」
『この赤ん坊は、よく泣き、眠ることがありません。とはいえ、幽霊として生まれたので、それが普通なのですが。』

※どちらのセリフも分かりづらいので、原文を掲載します。

Loz jubetes de madeda zon miz máz favoditoz…

¡Mida, mida cuántoz oz oz de queluche tembo!

恐らく、正しい文章に直すとこう。temboは微妙ですが……。
“Los juguetes de madera con mis más favoritos…”(「おれが一番好きな木のおもちゃ……」)
“¡Mida cuántos de peluche temblar!”(「ぬいぐるみが何個揺れるか測ってみろよ!」)
※つまり、舌っ足らずになっていて、上手く発音できていないんですね。他言語版だと、赤ちゃんなのに流暢に喋ることで手強い印象を後押ししているのですが、スペイン語版では赤ちゃんらしさを強調している。個人的にはめちゃくちゃ好きです。


5 華麗なるピアニスト
通常時:「まぁ、この方、生まれてからピアノを弾いたことが一度もないのでしょうね」
戦闘時:(未翻訳)
『心温まる曲を演奏しているにもかかわらず、少し不親切。ああ、彼女はビデオゲームが好きなのだ!』

※上述の通り、情報統制力が神がかっています。二つ名、セリフ、説明文の一致率が半端ないです。どの言語でも、表現の揺れはあれど、情報の多寡はほとんど無し。戦闘時のセリフがちょこちょこ変わるくらいでしょうか。実は名前の一致率も高い(※スペイン語版は例外)。さすがピアニストさんだ……。


6 シャワー美人
「うぅん……なんて温かいシャワーなの!」
『6年前のミス・ゴーストで2位になった。しかし、ずっとモデルをしていたわけではない。』

※英語版と同一です。おばあちゃんの日記を鑑みると、こっちの方が彼女らしいかなと思ったり。
※モデルの仕事が減ったのは各国語版共通なのですが、その後に「その美しさは衰えていない」の文があるの、日本語版だけなんですよね……衰えてないよ……。


7 奇妙な透視能力者
「運命は我らが辿る道を決めるのじゃ……」
『霊の世界が近くにあるため、彼女は49日後の未来を予測することが出来る。』

※英語版と同一です。スピリチュアルな雰囲気をより強めた文章ですね。
※「地獄耳かつ減らず口」は日本語版特有の記述です。外国語版でもけっこうズケズケ喋っているので減らず口と言えそうですが。


8 彷徨う執事
通常時:「悲しきかな、麗しきソルお嬢さんはわしの心をお気になさらない。わしはどうすれば良い? 情熱という言葉がある。それじゃ! 抑えきれぬ情熱をを彼女に示そう! 彼女の魂が溶けそうじゃ!」
炎上時:「おお、歯止めの利かぬほど情熱が迸った燃えさかる炎よ! ……いや、歯止めの利かぬほど燃えさかる情熱的な炎の方が良いのじゃろうか?」
『主人の遺言のため、屋敷の見回りをしている。彼に何か残していないか確認したいのだ!』

※英語版と同一です。しかし説明文……英語版と照らし合わせるに、遺産でも狙っているんでしょうか……。
※スペイン語版ピアニストさんの名前がソルです。スペイン語で音階のソの音に当たり、フルネームからしても(Sol Bemol Mayor:変ト長調)名前の元ネタはこちらだと思うのですが、それとは別に同音同字で太陽という意味もあります。太陽に恋い焦がれて身を燃やす……何ともまぁ趣のある……。


9 眠る少女
「ベッドでおもらしはしない! もうやらない!」
『ちょっとした昼寝のつもりが、可愛いパトリシアにとって永遠の夢となってしまった。』

※パトリシアはスペイン語版の彼女の名前です。
※感嘆符が2文で連続するセリフ、スペイン語版特有のものですね。子供っぽくて微笑ましいような……よほど精神的にきているようにも見えて恐ろしいような……?
※GC版では、彼女を起こすと双子に言及します。「双子は寝かせておいてくれたけど、貴方は放っておいてくれないんだね」的な。まさか子供たちの関係がここで明示されるとは……。


10 踊るカップル
妻:「ダーリン、私、あの殿方が私たちを見てくるの、あまり好きじゃないわ……」
夫:「ハニー、彼は私たちを見ることは出来るかもしれないが、弱点を見つけることはできないだろうさ」
『かつてはワルツのチャンピオンだった。彼らはもう競争しない。地面に触れられないからだ!』

※まさかのダーリン&ハニー呼び!(※実際はCariño & Cielo)しかもこっちが見ていることを理解した上でいちゃつきやがって! 末永く爆発してください。
※日本語版だと「最近の悩みはステップを踏んでいる気がしないこと」という幽霊の自覚あるんだかないんだか分かりづらい記述がなされていましたが、外国語版では大体この記述です。幽霊である自覚、ありそうですね。


11 大食い男
「この痩せっこつの男、おいどんのケーキを分けてあげると思ってるなら、それは間違いばい」
『一日三食の食事より、美味しいビュッフェを好む。暴飲暴食に殺されたが、彼はまだ満足していない!』

※意訳度マシマシ。食い意地を張っているセリフ……だと思います、恐らく。スペイン語版特有です。ケーキ、あるいはパイ……食後のデザートかな。さすが大食漢……。
※説明文は大体似通っていると思います。外国語版ではどれも食べ過ぎで死んでいると記述されていますね。


12 ツボ蒐集家
『古い壺が大好きで、そのうちの一つに住んでいる。狂っている!』

※サーチ時のセリフがあるのは3DS版のみなので説明文のみ。
※どストレートに罵倒する説明文。まあ確かにおかしいけども。生態は各国語版共通で謎です。


13 腹ぺこ番犬
「ガウ、グルルガウ、グルルガウ!」
『食用に見える何かを見つけると、この不気味な犬の口は潤う。』

※恐らく涎ででしょう。この記述はスペイン語特有です。大体我慢できずに牙にかけています。我慢できてえらい。


14 双子
赤:「ぶうううううううん!」
青:(未翻訳)
『かくれんぼが好きだが、どちらも隠れるのでゲームが終わらない。』

※サーチ難関組。仕方がない。多分ここは各国語共通だと思います。


15 おもちゃの兵隊
赤:「オ・レ・ヲ・ミ・ル・ナ!」
青:「なんて長い見張りなんだ……。少しでも足を動かさなければ錆びてしまう……」
緑:「ネジヲ……ネジヲ……」
『彼らは厳格なコレクターによって集められたが、今では巻き上げる人を必要としない。』

※めちゃくちゃ喋るな青い人。原文でもびっくりするほど流暢に喋ってるんですよ……なので敢えてカタコト口調ではない表記をしています。他は概ね各国語版と同じです。赤がガンつけて、緑がヒントを出す構成。ちなみにこの3名は3DS版でも同じ内容を喋ってます。


16 ボディビルダー
「俺がどれだけ四角いか見てみろよ! ムキムキだろ! サンドバッグになってくれるのか、弱虫め?」
『この魅力的な若者は筋肉と百合の花が好き。なぜかって? 百合の花は純潔さを象徴するからだ。』

※英語版とほぼ同一です。筋骨隆々な身体を「四角い」と表現するのはスペイン語版特有(※3DS版では「強い」に変更)ですが、雰囲気は各国語版で似通っていると思います。ただ、セリフから気の強いジョック感がひしひしとしてくるので、日本語版と比較すると印象が変わってくるのではないでしょうか。


17 孤独なビリヤードの王
「キャロムの何たるかを知っているか、まったくもって疑わしいな」
『キャロムの伝説的なプレイヤー。残念なことに、生身のライバルはいない。』

※キャロム・ビリヤードとは、ワンショットで2つの異なる球に当てることを目的とした競技です。ポケットのないビリヤード台で行います。キャロムが得意なのはスペイン語版の彼のみです。
※兄さんのみ国によって情報がバラバラなので各国語版兄さんのまとめイラストを見た方が早いです。6ヶ国語あって5パターンの情報が出るって何……?


18 氷の登山者
「寒いのが好きなんだ……たまらなく好きなんだ……!」
『彼はいつも氷の塊の中に閉じ込められているため、幽霊であることに順応することは不可能だろう。』

※大体英語版と同じですね。ここの情報統制力も高い……と、思うじゃないですか。彼は火を付けたときのセリフが結構変わってきます。
※説明文ですが、恐らく元となった英語版を読むとその妙が分かるのではないでしょうか。というわけで英語版を掲載。

This strange fellow’s icy abode may be the reason he hasn’t warmed up to being a ghost.

※寒さ(cold)を好み、暑さ(warm)を疎む彼が、氷の中に閉じこもっているのは、幽霊となる準備(warm up)ができていないからだと。こういう言葉遊び、好きです。


19 墓場の影
『屋敷の中にある恐怖と絶望から生まれた。もはや何を恐れ、何を望むべきか分からない。』

※説明文のみ。ストレートに生まれと現状のむごさを訴えかけてくる。
※微妙な差異ですが、「望む」のはスペイン語のみ。英仏語版だと前の文に合わせて「絶望する」になっています。


20 闇の隠者
「私のことは誰も見つけられまい。歳を取っているし、ノミはひどいし、それに何より、誰もが私を怖がっているのだから!」
『彼は暗闇の中を彷徨い、距離をとり続ける傾向にあるため、家族に喜ばれている。』

※家族がいる……だと……!? と思ったのですが、経歴が闇に包まれているの、実は日本語版だけなんですよね。外国語版だと「(名前)おじさん」と呼ばれているので、家族が居る情報は割と納得できる。ちなみにスペイン語版だとトリスタンおじさんです。名前から既に悲しみを背負っている。
※家族と距離を取って喜ばれるって……いや悲しすぎません……? 家族すら自分を恐れて見てくれやしない、だから自分を見つけられる人はいない、と……?


21 貧乏な芸術家
(未翻訳)
『30年間絵を売っていないが、彼の芸術を不滅にすると決意している。』

※連戦の最後だからか、サーチ時のセリフを見るプレイヤーが少ないみたいですね。確かに連戦中に見る余裕はないし、意識せずとも吸い込めてしまうので見逃すのも仕方がない。説明文は外国語版で共通です。